脳卒中
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症例報告
3 Tesla T2*強調MRIで中大脳動脈内塞栓子を呈した若年性脳塞栓症の1例
河北 直也藤田 浩司三ツ井 貴夫和泉 唯信鈴江 淳彦宇野 昌明佐藤 浩一永廣 信治山田 博胤森田 奈緒美梶 龍兒
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2007 年 29 巻 3 号 p. 469-473

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抄録

症例は28歳男性, 既往歴として前兆のある片頭痛. 営業職で数時間連続の運転も多かった. 突然の左片麻痺, 左半身感覚障害, 呂律困難にて当院を救急受診した. 来院時には歩行やや不安定だがNIHSS0であった. 発症2時間で3 Tesla (3T) MRIを施行し, 拡散強調画像で右放線冠~島回に高信号を認めた. T2*強調画像 (T2*WI) では右MCAに塞栓子と考えられる強度低信号を認め, 右頭頂葉にてdeoxyhemoglobin増加で明瞭化した髄質静脈と考えられる索状低信号を認めた. MRA, 脳血管撮影で右MCA M2分枝閉塞を認め, 経食道心エコー検査で右左シャントを伴う卵円孔開存と心房中隔瘤を認めた. フォローアップでT2*WIの異常信号は消失した. 本例では3T T2*WIが脳梗塞の病態評価, 治療効果判定に有用であった.

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© 2007 日本脳卒中学会
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