脳卒中
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症例報告
シリコンバルーンを用いて再開通がえられた急性期脳底動脈閉塞症4例の経験
永島 宗紀須山 武裕長尾 紀昭祖母井 龍我妻 敬一長谷川 洋富永 紳介
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2010 年 32 巻 5 号 p. 475-481

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抄録

急性期脳底動脈閉塞症は重篤となりやすく,再開通療法の重要性が高い.われわれはrt-PA静注療法の適応にならない連続する4症例の急性脳底動脈閉塞症に対してdirect PTAを行い,全例で再開通が得られた.初めの1例はPTAバルーンを用いたが,再開通できなかったためシリコンバルーンに変更し,再開通が得られた.以後の3例に対しては最初からシリコンバルーンを用いた.シリコンバルーンはPTAバルーンに比べて柔らかく,動脈硬化病変に対する拡張能力はほとんどないが,慎重な操作であれば屈曲病変でも使用できる.今回は4症例とも心原性塞栓であり,動脈硬化性変化の少ない病変であったため,再開通できたと考えられ,症例を限定することによって有用な治療法になることが示唆された.

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© 2010 日本脳卒中学会
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