J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

脳卒中
Vol. 32 (2010) No. 6 P 621-627

記事言語:

http://doi.org/10.3995/jstroke.32.621

原著

内頸動脈狭窄症は血管性認知症の危険因子の一つと考えられている.本研究では,症候性内頸動脈狭窄患者に簡便な神経心理学的検査を実施し,内頸動脈病変や大脳白質病変,局所脳血流との関連について検討した.その結果,前頭葉機能検査の一つであるFrontal assessment battery(FAB)では,両側の高度狭窄を有する患者で全例に異常を認め,高度の内頸動脈病変を有する患者のスクリーニング検査として有用であると思われた.またFABを含む神経心理学的検査の結果は脳室周囲高信号域の重症度と関係しており,FABが両側前頭葉,視床,広範な右半球の脳血流と関係したことから,慢性的で広範な脳虚血が前頭葉を中心とした認知機能の低下に関連している可能性が示唆された.

Copyright © 2010 日本脳卒中学会

記事ツール

この記事を共有