脳卒中
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原著
テレビ電話機能付き携帯端末を用いた遠隔診療支援システム(stroke mobile telemedicine: SMT)の臨床応用
井口 保之木村 和美立石 洋平寺澤 由佳林 浩嗣下山 隆泉 哲石平野 照之藤本 茂山村 修
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2011 年 33 巻 1 号 p. 1-8

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抄録

【目的】脳卒中専門病院・地域病院間にテレビ電話機能付き携帯端末(SMT)を配備し,SMT実施の有無で急性期脳梗塞例の転帰が改善するかを検証した.【方法】全国9地域(23施設)において前半は既存の診療体制(非SMT実施群)を,後半はSMTを実施した(SMT実施群).【結果】非SMT実施群は66例,SMT実施群は68例が登録された.1カ月後の転帰を追跡しえた脳梗塞例では,非SMT実施群40例中t-PA療法は1例(3%)に実施,SMT実施群34例中4例(12%)に実施(p=0.173),転帰良好(modified Rankin scale 0–2)は,非SMT実施群19例(48%),SMT実施群15例(44%)であった.【結論】SMT実施によって,t-PA療法実施率は3%から12%に上昇し,SMTは地域の脳卒中診療支援に有用であることが示唆された.

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© 2011 日本脳卒中学会
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