脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
症例報告
中枢性呼吸障害が遷延した片側延髄梗塞の1例
福島 隆男石川 紗織牧野 邦比古相場 豊隆渡邉 徹平石 哲也藤原 秀元桑原 武夫
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 34 巻 4 号 p. 255-259

詳細
抄録

症例は73歳女性.右眼裂の狭小化にて発症.翌日歩行困難,めまい,嘔吐を伴い,3日目に当院救急外来を受診.右Horner徴候,右上下肢に測定障害,顔面を含む左半身の痛覚減弱,右上肢に軽度運動麻痺を認めた.来院数時間後,呼吸状態が不安定となり人工呼吸器管理となった.頭部MRI拡散強調画像において右延髄に梗塞巣を認めた.呼吸障害は遷延し1カ月半以上,人工呼吸器管理を行った.呼吸器離脱後も低酸素・高炭酸ガス血症を認め,酸素投与を要した.一般に,中枢性呼吸障害は両側性延髄障害で生じるといわれているが,本例は片側延髄梗塞であった.過去の文献例では遷延性呼吸障害を呈する片側延髄梗塞は嚥下障害を伴い疑核を含む病変が多く,片側でも疑核を含む病巣では遷延性呼吸障害が出現する可能性があり注意を要する.

著者関連情報
© 2012 日本脳卒中学会
前の記事 次の記事
feedback
Top