脳卒中
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原著
Penumbra-Max 導入後のPenumbra System による機械的血栓除去術の有用性の検討
傳 和眞今井 啓輔濱中 正嗣山田 丈弘山﨑 英一山本 敦史中村 拓真竹上 徹郎梅澤 邦彦池田 栄人
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2016 年 38 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

要旨:【背景および目的】Penumbra-MAX 導入後のPenumbra System(PS)による機械的血栓除去術の有用性を明らかにする.【方法】PS で血栓除去術を施行した74 例を対象とし,Penumbra MAX を用いた例(MAX 群)と従来のPS を用いた例(CPS)群に分類.両群間で背景因子,手技内容,成績を比較した.【結果】MAX 群/CPS 群で,平均年齢は76/72 歳,平均術前NIHSS は20/18 点(p<0.05),再開通率(TICI2b-3)は88/71%,平均手術時間は67/114 分(p<0.01),単独手技率は66/36%(p<0.05),症候性頭蓋内出血は0/2%,予後良好例(3 カ月後mRS≤2)は41/43%であった.【結論】Penumbra MAX 導入後のPS による機械的血栓除去術は予後改善効果を示せなかったが,再開通率の上昇と手術時間の短縮に寄与しており有用といえる.

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© 2016 日本脳卒中学会
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