脳卒中
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総説
糖尿病合併虚血性脳卒中患者の急性期から慢性期の抗血栓療法
星野 晴彦
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2016 年 38 巻 3 号 p. 176-180

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抄録

糖尿病合併脳卒中患者は一般的に転帰が不良で合併症も多く,再発率も高い.経静脈rt-PA血栓溶解療法は糖尿病合併脳梗塞既往例では慎重投与である.しかし,糖尿病例においてもrt-PA 血栓溶解による有効性は有意であり,適応をきちんと検討して投与すべきである.非心原性脳梗塞に対する急性期には,アスピリンとクロピドグレル併用の再発抑制の有用性が示されているが,血糖コントロール不良例ではその有用性が劣ることが報告された.非心原性脳梗塞の慢性期再発予防には抗血小板薬の併用療法は糖尿病例でも有用性が認められていない.アスピリンは糖尿病例では不応例が報告されており,原則として,クロピドグレルかシロスタゾールの単剤投与が勧められる.非弁膜症性心房細動糖尿病患者のメタアナリシスからはNOAC はワルファリンよりも有効性が高いが,出血リスクは同等と報告されている.

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© 2016 日本脳卒中学会
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