脳卒中
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総説
経頭蓋直流電気刺激と片麻痺上肢集中訓練
佐伯 覚越智 光宏伊藤 英明松嶋 康之
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2016 年 38 巻 3 号 p. 181-185

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抄録

経頭蓋直流電気刺激(tDCS)は微弱電流により非侵襲的に大脳皮質神経細胞を刺激することで,脳卒中などの中枢神経障害による運動機能障害や神経心理学的障害に対して用いられる.片麻痺上肢をターゲットとする場合,陽極と陰極のパッド電極(5 cm×7 cm)を頭皮上の運動野直上と対側の眼窩上に置き,1~2 mA の微弱電流を10~20 分間通電する.刺激パラメーターは,電流の極性,強度および刺激時間によって規定される.経頭蓋磁気刺激と比較して刺激の空間分解能および時間分解能が低いが,安全性が高く,機器が比較的安価で運動中などでも使用できること,tDCS と他の運動療法とを組み合わせた様々な併用療法への応用が期待されている.本稿ではtDCS の併用方法として,上肢ロボット補助訓練および随意介助型電気刺激を紹介した.

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© 2016 日本脳卒中学会
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