脳卒中
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症例報告
CAS 術後のin-stent plaque protrusion の観察に頸部血管造影超音波検査が有用であった1 症例
嶋田 裕史久枝 恵美子福田 健治東 登志夫緒方 利安川島 博信松永 彰井上 亨
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2016 年 38 巻 4 号 p. 251-255

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抄録

症例は心房細動,高血圧症および2 型糖尿病を有する73 歳の男性.脳梗塞を発症し,左内頸動脈狭窄症の治療のために当院に転院された.頸動脈超音波検査では潰瘍を伴う低輝度病変,MRI T1 強調画像ではプラークは高信号を呈しで不安定プラークが考えられた.脳血管造影検査でNASCET 76.8%であったため,頸動脈ステント留置術(CAS)を行った.その際,ステント留置直後にin-stent plaque protrusion(ISPP)を認め,ISPP の経過観察のために複数回超音波検査を行った.造影剤を使用しない頸動脈超音波検査ではISPP の観察は困難であったが,頸部血管造影超音波検査ではISPP の部位を境界明瞭に描出し得た.CT アンギオグラフィーで同定したISPP の形態は,造影エコーのそれと類似しており,頸部血管造影超音波検査は,CAS 後のISPP の観察に有用であった.

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© 2016 日本脳卒中学会
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