脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
症例報告
Xa 阻害薬による抗凝固療法中に視床出血を発症し,第IX 因子複合体製剤投与後も血腫増大を呈した1 症例
濵田 広之和田 晋一三間 洋平矢坂 正弘桑城 貴弘岡田 靖
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 38 巻 6 号 p. 413-417

詳細
抄録

症例は82 歳男性.非弁膜症性心房細動に対しリバーロキサバン10 mgQD による抗凝固療法を受けていた.2014 年某日に急性発症の意識障害と右片麻痺を呈し最終内服3 時間後に救急搬送された.発症約1 時間で撮影した初回頭部CT で血腫量10 ml の左視床出血を認め,収縮期血圧140 mmHg 未満を目標に降圧療法を行い,第IX 因子複合体製剤1,000 単位を静注した.プロトロンビン時間(PT-INR)は1.33 から1.14 へ短縮したが,来院約3 時間後の頭部CT では血腫量は21 ml と増大した.リバーロキサバン内服中の脳出血に対し降圧療法と第IX 因子複合体製剤によるプロトロンビン時間の緊急是正を行ったが,血腫増大を認めた症例を報告する.

著者関連情報
© 2016 日本脳卒中学会
前の記事 次の記事
feedback
Top