脳卒中
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総説
CKD 患者への抗凝固療法による脳梗塞予防
中島 誠渡邉 聖樹安東 由喜雄
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2016 年 38 巻 6 号 p. 449-454

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抄録

超高齢化社会の到来に伴い,わが国の慢性腎臓病(CKD)と心房細動の有病率は増加してきている.互いに密接に関係をもつこれらの疾患は,それぞれが脳梗塞の独立した危険因子であり,かつCKD は出血性脳卒中の重要な危険因子でもある.このため,CKD 患者における抗凝固療法の導入については,現在も多くの議論がある.特に末期CKD 患者における抗凝固薬の安全性や有効性については,十分明らかにされていないのが現状である.一方非末期のCKD 患者においては,十分コントロールされたワルファリンや新規経口抗凝固薬が有効である可能性を示す報告が増えてきている.個々の患者の背景を吟味して抗凝固療法の適応を検討するとともに,治療開始後にも腎機能の変化に十分留意することが肝要である.

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© 2016 日本脳卒中学会
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