脳卒中
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総説
急性大動脈解離に合併する脳梗塞診療指針の提案
古賀 政利井口 保之尾原 知行田原 良雄井上 陽介福田 哲也梶本 勝文坂本 悠記徳田 直輝松原 崇一朗蒔田 直輝野口 暉夫松田 均湊谷 謙司長束 一行豊田 一則
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2018 年 40 巻 6 号 p. 432-437

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抄録

Stanford A 型急性大動脈解離は緊急手術を要する疾患である.脳梗塞を合併すると意識障害や失語症などのために胸痛・背部痛の訴えがない場合が多く「不適切なrt-PA 静注療法による致死的経過」と「適切な外科的治療の遅れ」が問題となる.脳卒中疑い対応時に救急隊と初療医は常に大動脈解離の疑いをもつ必要がある.初療医は胸痛・背部痛の訴えがない場合でも血圧左右差やXp 上の上縦隔拡大から大動脈解離を疑う場合にはすぐに造影CT 検査で評価する.意識障害や失語症などにより胸痛・背部痛を確認できない場合や,緊急時に神経症候変動がある場合など大動脈解離を否定できない場合には必ず総頸動脈の評価を行う.頭頸部動脈を含めた頭部画像評価が望ましい.可能な施設はD-dimer を測定する.これらの結果から大動脈解離を疑う場合にもすぐに造影CT 検査を行う.大動脈解離が判明したらすぐに専門診療科に相談して治療方針を決定する.

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© 2018 日本脳卒中学会
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