脳卒中
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原著
経口摂取困難な脳卒中症例において栄養量需給管理システム「NSTManager」を導入した効果
室井 よしみ森島 安里鈴木 理恵井之川 真寿美齋藤 尚代野村 美穂永岡 美穂森川 美香庭田 愛那風間 友博萩原 崇之高木 亮山口 美由紀林 真司石原 秀章加藤 裕
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2020 年 42 巻 6 号 p. 515-522

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抄録

 要旨:【目的】入院初期に意識障害や嚥下障害などにより経口摂取困難な脳卒中患者に,当院独自の栄養量需給管理システム「NSTManager」の有用性を検討した.【方法】対象は急性期脳卒中症例で,入院3日目の段階でGCS 12点以下または食事摂取量が7割未満で,28日間連続観察可能な症例とした.同システムの導入前(対照群,30症例)と導入後(NSTManager 群,39症例)とで,入院後の栄養状態,エネルギー量充足率,絶食期間,消化管有害事象を比較検討した.【結果】NSTManager 群は,対照群と比較して,絶食期間の短縮(p=0.00022),消化管有害事象の減少(p=0.019),体重変化率の制御(p=0.032)が有意に得られた.また,入院21,28日目のエネルギー量充足率が有意に高かった(p=0.027,p=0.019).【結論】脳卒中患者に NSTManager を使用した栄養管理は有用である.

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© 2020 日本脳卒中学会
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