脳卒中
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総説
急性期脳梗塞診療における画像診断:適切な再灌流療法を行うために
古賀 政利井上 学園田 和隆田中 寛大塩澤 真之岡田 敬史池之内 初福田 哲也佐藤 徹猪原 匡史板橋 亮工藤 與亮山上 宏豊田 一則
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2020 年 42 巻 6 号 p. 495-501

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抄録

要旨:脳梗塞の診断にはCTもしくはMRIによる画像評価が必須である.再開通療法の可能性があれば速やかに最低限必要な画像評価で再灌流療法の適応を決定することが重要である.2018年に改訂された米国のガイドラインでは,来院から20分以内に画像診断を行うことが推奨されたが,わが国のガイドラインには画像診断までの時間の推奨はない.わが国では普及率が高いMRIで急性期脳梗塞を評価している施設が多い.機械的血栓回収療法の適応判定には脳実質の評価に引き続き速やかな頭頸部血管評価が必要である.米国では発症6時間超の脳梗塞に対してCTもしくはMRIを使用した脳虚血コア体積や灌流異常の評価による機械的血栓回収療法の適応を推奨しているが,わが国では灌流画像評価や迅速解析に対応した自動画像解析ソフトウェアが普及していない.急性期脳梗塞に対する適切な再灌流療法を行うための,わが国の医療環境にあわせた画像診断指針が必要であろう.

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© 2020 日本脳卒中学会
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