脳卒中
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後下小脳動脈に限局した動脈解離の5症例:その診断と臨床的特徴,転帰について
西谷 和敏平光 宏行三浦 啓介岡田 義文林 祥史吉田 浩貴
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論文ID: 10797

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抄録

要旨:【背景と目的】後下小脳動脈に限局した動脈解離(isolated dissection of the posterior inferior cerebellar artery: IDPICA)は稀である.その臨床的特徴や転帰について報告する.【対象と方法】過去7年間における IDPICA の5症例の臨床像,画像所見,治療法と転帰について後方視的に検討した.【結果】全例男性で平均年齢50.8歳,発症はくも膜下出血(SAH)3例,小脳梗塞2例であった.全例に MRA が行われ,SAH 例では解離部は短く不整形の動脈瘤様拡張所見で,梗塞例では解離部は比較的長く pearl and string 様の所見であった.手術は3例に行われ,退院時は全5例中3例が m-RS 0–1,2例が m-RS 4 であった.【結語】IDPICA の診断・スクリーニング検査に MRA は有用であった.早期に IDPICA と診断し治療を行えば,転帰は比較的良好と考えられた.

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© 2020 日本脳卒中学会
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