脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

両側 infraoptic course of anterior cerebral artery に多数の破格を伴った内頸動脈瘤の1例
高井 洋樹松原 俊二木下 景太宮崎 裕子船橋 卯南 祐佳里平井 聡原 慶次郎八木 謙次宇野 昌明
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 10852

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

要旨:【目的】多数の破格を合併した internal carotid-infraoptic course of anterior cerebral artery(IC-IOA)分岐部動脈瘤症例を報告する.【症例】37歳女性.頭痛精査の頭部MRIで右内頸動脈瘤,脳血管撮影で両側IOAと,その血管と右内頸動脈分岐部に動脈瘤を認めた.他に plexiform of anterior communicating artery complex と bihemispheric anterior cerebral artery,外頸動脈からの眼動脈描出,左後頭動脈の内頸動脈分岐,両側椎骨動脈の非典型的走行を認めた.また,脳梁は軽度形成不全であった.脳動脈瘤に対しステント支援下コイル塞栓術を施行したが,本血管は温存され,合併症はなかった.【結語】本疾患は破格を合併することが多く,詳細な画像読影が必要と考えられた.

著者関連情報
© 2021 日本脳卒中学会
feedback
Top