脳卒中
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脳梗塞患者における頭蓋内及び頭蓋外血管病変と脂質代謝異常
紀田 康雄澤田 徹栗山 良紘成冨 博章山口 武典
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10 巻 (1988) 5 号 p. 431-435

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抄録

脳梗塞患者を血管写所見に基づいて頭蓋外での頚動脈病変の有無により2群に分け, 脂質代謝異常との関係を検討した.頭蓋外頚動脈病変を認めぬ群ではcholesterol (以下CHO), triglyceride (以下TG), HDL-cholesterol (以下HDL-C) は, 非脳梗塞例の対照群と比べ有意差はなかったがアポ蛋白には異常を認め, ApoBの有意な上昇 (p<0.01) とApoA1の有意な低下 (p<0.01) を認め, アポ蛋白測定が重要と考えられた.一方, 頭蓋外頚動脈病変を有する群では対照群と比較するとCHO, TG, ApoBの有意な上昇 (共にp<0.01) とHDL-C, ApoA1の有意な低下 (各々p<0.001, p<0.01) を認め, アポ蛋白を含めた脂質代謝異常との関係が示唆された.CHOとHDL-Cの相対的な比率から求めたatherogenic indexは頭蓋外血管病変の有無に関係なく梗塞群では有意な上昇を認め, 脳梗塞の危険因子の指標として, CHOやHDL-Cよりも重要と考えられた.
頭蓋外頚動脈病変の有無により, 脂質代謝異常の量的及び質的な差が存在する可能性が示唆された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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