脳卒中
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画像診断の進歩と無症候性脳血管障害病変
自験脳梗塞例における年度別検討
岡田 靖佐渡 島省三蓮尾 金博朔 義亮藤島 正敏
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1990 年 12 巻 5 号 p. 415-420

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抄録

画像診断機器の向上 (CT第一~第四世代, MRI) ともに, 脳梗塞の画像診断で神経症候と直接は結びつかない病変 (無症候性脳血管病変) の検出率が年々増加していることを示した.画像上責任病巣が検出できなかった症例は昭和52~53年の41% (19/46例), 57年30% (8/27), 60年19% (9/47), 61年17% (9/53), 62年13% (7/52) から63年には6% (3/51) にまで減少したが, 同時に無症候性脳血管障害病変が描出された例はそれぞれ8, 30, 28, 34, 60, 63%と年ごとに増加し, この傾向は特にMRI導入以降顕著となった.脳梗塞の同一50例におけるCTおよびMRIの責任病巣検出率はそれぞれ82%, 98%で, 無症候性脳血管障害病変の検出率はそれぞれ50%, 70%であった.さらにMRIではこのうち7例 (14%) が陳旧性脳出血と思われる所見を呈した.脳卒中の臨床所見と画像診断の対比や無症候性脳血管病変の臨床的意義について今後検討が必要と思われる.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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