脳卒中
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TIAのIMP-SPECTによる脳循環動態の検討
鈴木 美智代渡辺 象宮川 弘一丸山 路之上嶋 権兵衛
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1991 年 13 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

一過性脳虚血発作 (以下TIA) の成因, 病態生理学的機序を明らかにする目的でIMP-SPECTおよびキセノン吸入法により脳循環動態を検討した.対象はTIA16例 (男6例, 女10例, 平均年齢62.1歳) で, 内頚動脈系12例, 椎骨動脈系4例である.IMP-SPECTでは, 多発性の低集積を示したものが9例, 単発性が3例, 側脳室周囲の低集積を示したものが3例, 明らかな異常を認めなかったものが1例であった.IMP-SPECT, X線CTの比較では, それぞれの所見が一致するものは4例のみで, IMP-SPECTがX線CTより病態を反映するものが11例, X線CTが優るものは1例に過ぎなかった.10例に施行したキセノン吸入法では, 症候, X線CT所見よりもIMP-SPECTとの相関がよい傾向であった.従来微小塞栓が主体であるとされてきたTIAの病態も, IMP-SPECTにより脳血流不全の関与が大であると考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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