脳卒中
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Cavernous angiomaの臨床的検討
坂井 昇浅野 好孝谷川原 徹哉安藤 隆山田 弘
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1991 年 13 巻 1 号 p. 51-57

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抄録

Cryptic vascular malformationの1つであるcavernous angioma (CA) の20例を対象として臨床的検討を加えた.発症年齢は6~75歳平均34歳, 15歳以下5例, 男女比は7対13であった.初発症状は3型に分けられ, 急性巣症状型が40%, 痙攣発作型が40%, その他20%であった.CAはplain CTで95%がhigh densityな病巣として示され, MRIでは全例異常なintensityとして描出され, うち85%がheterogeneousであった.4例は2~26ヵ月の経過観察中再出血や病巣の増大による症状の増悪を示した.CAの局在は天幕上12例, 天幕下5例, 多発3例で, うち5例は脳幹であった.1例は家族発生例であった.全例開頭術によりCAを摘出し, 症状は術前に比べ悪化したものはなく諸症状の改善がみられた.これらの結果から, CAは自然経過において出血を繰返すこと, MRIが診断および摘出術の方法決定に有用であること, 脳幹部発生例でも摘出によって神経諸症状の改善と良好な予後が得られることが示された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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