脳卒中
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手掌, 両側口症候群を呈した橋被蓋出血の1例
Sugianto廣瀬 源二郎片岡 敏道下 秀信新井 哲彦
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1991 年 13 巻 1 号 p. 8-10

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抄録

51歳男性, 突然の両側口周囲, 左手掌のしびれ感を主訴として入院.神経学的には両側口周囲, 左手掌, 特に手指先端部に触覚と痛覚の低下が認められた.頭部CTでは, 右橋被蓋部に微小な高吸収域を認め, 核磁気共鳴画像でもT1, T2強調画像で右同部に高信号域を認めた.本症では限局性の右橋被蓋出血により右側の内側毛帯, 右側へ交叉後の三叉神経毛帯腹側路と非交叉性背側三叉神経視床路が障害されて両側口周囲におよぶ手掌, 口症候群が発症したと考えられる.両側口周囲及び対側手掌のcheiro-oral syndromeは一側橋被蓋病変により生じることから脳幹の局在診断に重要な徴候と考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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