脳卒中
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Cryptococcus髄膜炎の経過中に上矢状静脈洞閉塞症を合併した1例
藤兼 正明山田 広樹岩坪 厳川上 倖司
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1992 年 14 巻 2 号 p. 192-197

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抄録

50歳の糖尿病を有する男性が, 頭重感, 項部の張りで発病し, 発熱, 意識障害も加わり1986年1月29日当科へ入院した.入院時神経学的には, 軽度見当識障害, 髄膜刺激徴候などを認め, 腰椎穿刺で, 初圧160mmH2O, 細胞数136/mm3, 蛋白400mg/dl, 糖16mg/dl (血糖値240mg/dl), Cryptococcus neophormans 4+であった.治療はAmphotericin Bと5-FCで行い.上記症状は改善したが, 経過中突然右片麻痺が出現CTで多発性低吸収域, empty trianglesign, gyrus emhancementを, 血管撮影上動脈相で異常なく, 静脈相にてcortical veinの造影遅延及び上矢状静脈洞後1/3の造影不良を認めた.以上よりCryptococcus髄膜炎の経過中に併発した上矢状静脈洞閉塞症と診断した.Cryptococcus髄膜炎に脳血管障害を伴った症例の報告は少なく, 画像診断にて証明し得た症例は貴重と思われ報告する.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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