脳卒中
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脳血管障害における血圧日内変動の検討
脳障害部位よりみた夜間降圧と血圧・脈拍相関
山本 康正秋口 一郎大岩 海陽里井 斉木村 淳
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1992 年 14 巻 4 号 p. 343-348

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抄録

脳血管障害各種病型について, 血圧, 脈拍24時間測定を30分毎に行い, 夜間降圧度, 血圧・脈拍相関について検討した.夜間降圧度については, 健常者, 軽症高血圧症, 穿通枝系単発梗塞および皮質広汎梗塞で夜間降圧現象が保たれるものが多かったが, 穿通枝系多発梗塞, 視床出血, 脳幹梗塞, 橋出血では, 健常対照群に対し夜間降圧度が有意に低く, 夜間降圧現象が消失する傾向にあった.血圧・脈拍相関については, 健常者, 軽症高血圧症および穿通枝系単発梗塞, 橋出血で有意の相関がみられたが, 穿通枝系多発梗塞, 内頸動脈閉塞症, 視床出血, 脳幹梗塞では有意の相関が見られなかった.相関の無い群は夜間降圧現象が消失した群にほぼ一致した.また夜間降圧現象はADL障害の少ない穿通枝系多発梗塞よりむしろADLが高度に障害されている皮質広汎梗塞で保たれており, この現象についてはADLの関与より脳障害部位による影響の方が大であると考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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