脳卒中
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脳血管障害慢性期の事象関連電位
豊島 裕子
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1992 年 14 巻 4 号 p. 349-354

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抄録

集中力に欠け疲労し易く, 片麻痺を有する脳血管障害患者でも, 短時間に容易に行える簡易法で, 事象関連電位を記録し, その臨床的意義を検討した.
対象は脳血管障害患者37例と20歳代健常人10人, 50歳代健常人12人.日本光電製NeuropackIIを用い, 単一クリック音を不定期に与え, 誘発された脳波の300msec付近の陽性波 (GP300) の頂点潜時を測定した.
C-P300潜時は, 50歳代健常人で若年健常人に比し, 脳血管障害群では年齢の対応する健常人に比し有意に延長し, 中でも痴呆群と画像診断で視床に障害を有する群で有意に延長していた.さらにGP300潜時は, 長谷川式簡易知的機能評価スケールの成績と有意な相関を示した.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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