脳卒中
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老年者の脳血管障害
脳出血発症前後における血圧の検討
川畑 信也
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1992 年 14 巻 4 号 p. 368-374

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抄録

発症前血圧が判明していた老年者脳出血28例の発症前後の血圧変動を検討した.発症前平均血圧は157/81mmHgを示し, 第1病日に186/104mmHgまで上昇し, 有意な血圧上昇は第3病日まで持続していた.経時的変動では第1病日に最大の上昇を示した後に緩徐に降圧していき第28病日に発症前血圧に回復した.老年者脳出血では発症後約1ヵ月にわたり発作に伴う血圧上昇がみられるが, 1ヵ月後までに発症前血圧に回復していくものと考えられる.発症前血圧や発症直後 (第1, 2病日) の血圧は生存群と死亡群で有意差をみなかった.発症前血圧は生命予後を推測する指標とはならず, 発症直後の血圧によっても生命予後を判断することは困難であった.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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