脳卒中
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中大脳動脈主幹部狭窄に基づくarterytoartery embolismの1例
木村 和美寺崎 泰弘志摩 清橋本 洋一郎荒木 淑郎
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キーワード: 中大脳動脈, 脳血管造影
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1992 年 14 巻 4 号 p. 445-450

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抄録

症例は, 高血圧, 耐糖能異常のある62歳の男性.神経学的には, 高次脳機能障害なく, 右不全片麻痺が認められた.頭部MRIにて, 左中大脳動脈前方領域に皮質を含む楔状の出血性梗塞を認め, 脳塞栓症が考えられた.塞栓源の検索として心エコー, 経食道心エコー, 頸部エコー, ホルター心電図などを行ったが心疾患および頸動脈病変はみられなかった.脳血管造影にて, 左中大脳動脈主幹部に狭窄, および左中大脳動脈皮質枝に閉塞を認めた.梗塞巣の広がりが血管写上の閉塞部位では説明できず塞栓子の分解移動が考えられた.以上より, 塞栓源として中大脳動脈主幹部の狭窄が考えられ, 中大脳動脈主幹部狭窄に基づくartery to arteryembolismが推測された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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