兵庫医科大学第五内科
兵庫医科大学脳神経外科
1993 年 15 巻 2 号 p. 127-130
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症例は57歳女性.両側の核間性眼筋麻痺と小脳失調で発症し, 6週後より頭部・四肢に振戦が出現した.頭部CT及びMRIにて中脳被蓋傍正中部に梗塞を認めた.脳幹の限局した血管病変により上記症状が出現することは極めて稀である.その発生機序として, 後大脳動脈傍正中枝の閉塞により内側縦束, 小脳出力系及び錐体外路系が両側性に障害されたことを考察した.
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