脳卒中
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抗カルジオリピン抗体陽性で反復性皮質下出血を呈した1例
高松 和弘大田 泰正佐藤 昇樹佐能 昭村上 裕二
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1994 年 16 巻 2 号 p. 131-136

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抄録

我々は2回の反復する皮質下出血を認め, 抗カルジオリピン抗体陽性の男性例を経験した.本例は抗カルジオリピンIgG抗体が反復検査で陽性であったが動静脈血栓症, 血小板減少症といった臨床症状や全身性エリテマトーデス (SLE)などの基礎疾患は認められなかった.本例の反復性皮質下出血の原因を検索したが高血圧, 動脈瘤, 動静脈奇形, 出血性素因, 原発性ないし転移性腫瘍, 静脈血栓症, cyatatin Cの沈着を伴うcerebr alamyloid angioathy等の従来指摘されているものは否定的であった.抗カルジオリピン抗体陽性例では動静脈血栓症, 習慣性流産および血小板減少症を高率に認めるが出血症状を認めることは稀とされているが本例の反復性皮質下出血の原因として抗カルジオリピン抗体が関与している可能性を指摘した.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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