脳卒中
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砂ネズミ総頸動脈血栓モデルを用いたイブジラストの抗血栓作用に関する研究
巖本 靖道成冨 博章西村 裕之杉田 實澤田 徹
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1995 年 17 巻 1 号 p. 70-74

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抄録

従来, 抗血小板凝集薬の血栓阻止作用をinvivoで検討した報告は少ない.我々は砂ネズミの総頸動脈血栓モデルを用い, プロスタサイクリン (PGI2) 活性増強作用のあるイブジラストおよびアスピリンの血栓阻止効果をinvivoで検討した.血栓は一側総頸動脈2分間圧縮による内皮障害法により誘発し, 血栓形成の有無は顕微鏡下で観察した.対照群では70%の動物に総頸動脈血栓が観察された.血管圧縮10分前に2mg/kgアスピリンを静脈内投与した群では血栓発現率は有意に低下した (10%, p<0.05).同様に静脈内投与した1mg/kgイブジラストはアスピリンと同程度の血栓阻止作用を示した (10%, p<0.05).一般にPGI2活性増強により薬効を示す薬剤の血小板凝集抑制作用をexvivoで正確に評価することは困難であるが, 本動物モデルはこのような薬剤の血小板凝集抑制作用, 血栓阻止作用を評価する上で有用と思われる.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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