18 巻 (1996) 2 号 p. 93-97
脳血管撮影施行が困難である高齢脳梗塞患者におけるHMPAO SPECTの超急性期病型診断に対する有用性の検証を行った.対象は高齢脳梗塞患者47例 (78.7±7.8歳) で, 入院時HMPAO SPECTより求めた虚血部の健側に対する血流低下の程度であるAsymmetric Index (AI) と退院時の診断病型との関係を検討した.AIは脳塞栓症群51.7±16.3%, 脳血栓症群19.0±10.0%であった (p<0.01).また脳塞栓症と脳血栓症との鑑別AI値を30%に設定すると脳塞栓症診断における敏感度は0.95, 特異度は0.86であり, 鑑別可能と考えられた.非侵襲的なHMPAO SPECTによるAIの評価は高齢者超急性期脳梗塞病型診断に有用と思われた.