脳卒中
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外側膝状体に限局した脳梗塞の1例
稲福 徹也高木 誠星野 晴彦瀬川 浩杉下 守弘
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1997 年 19 巻 4 号 p. 323-329

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抄録

比較的稀である外側膝状体梗塞の1例を報告した.症例は77歳男性, 高血圧, 糖尿病あり, 右視野が見えないと訴え来院.MRIで左外側膝状体 (LGB) に限局したラクナ梗塞と診断した.視野は黄斑回避なく, 非合同性の右下楔型部分盲であった.従来LGB梗塞は閉塞血管により水平線に沿って扇状に欠損あるいは残存する合同性の部分盲を呈するとされるが, 本症例の視野はそれらとは異なっていた.その理由としてLGB表面上における前脈絡叢動脈と外側後脈絡叢動脈の間の血管吻合の個体差や, そこからLGB内へ分岐する穿通動脈間の個体差が大きいためと考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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