脳卒中
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Fluvoxamineが有効であった脳梗塞後抑うつの2症例
複数の抑うつ尺度による評価
宮崎 一秀内山 真一郎岩田 誠
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2003 年 25 巻 4 号 p. 363-368

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抄録

脳卒中後抑うつ(post-stroke depression:PSD)の2症例に対してfluvoxamineを投与し,複数の評価尺度を用いて治療効果を評価した.評価尺度としてはBeck's Depression Inventory(BDI),Zung's Self-rating Depression Scale (SDS),Hamilton's Depression Rating Scale (HDRS),Post-stroke Psychiatric Symptoms Rating Scale(PPSRS),脳卒中うつスケール(Ja-pan Stroke Scale-Depression Scale:JSS-D),脳卒中情動障害スケール(Japan Stroke Scale-Emotional Disturbance Scale:JSS-E)を用いた.fluvoxamine開始より8週後には2症例ともSDS,HDRS,PPSRS, JSS-D, JSS-Eにおいて抑うつの改善を認めた.また,1例では軽度の認知機能障害を認め,fluvoxamine投与により改善した.JSS-DおよびJSS-Eは他の抑うつスケールと同様にPSDの評価に適していると考えられた.また,PSDに対するfluvoxamineの有用性が示唆された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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