脳卒中
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選択的133Xe動注法による椎骨脳底動脈系脳血流測定後頭蓋窩脳血管障害症例への適用
渡辺 学入野 忠芳種子田 護成冨 博章澤田 徹Sawada T.
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3 巻 (1981) 3 号 p. 268-274

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抄録

椎骨動脈への133Xe選択的注入による, 椎骨脳底動脈系脳血流 (V-CBF) 測定法を紹介し, また, 急性期後頭蓋窩脳血管障害症例に対して測定した結果を, 同症例に対し, 同時期に測定した内頚動脈系脳血流 (I-CBF) 測定の結果とあわせて報告した.対象7症例を, 意識障害が軽度な比較的軽症例4例と, 意識障害が強度な重症例3例に分類し, そのV-CBFとI-CBFとを比較検討した.軽症群では, V-CBF33.5±2.4であり, I-CBF46.0±5.0に比べ低値を示した.また重症群では, I-CBF26.3±1.5, V-CBF26.7±2.5と同程度に低値を示した.これらの結果より, V-CBF測定が後頭蓋窩脳血管障害症例の病態および予後の把握に有用であると考えられる. また, さらには, 後頭蓋窩脳血管障害症例に限らず, 種々の脳機能障害症例の全脳的把握に必要な補助検査となる可能性が示唆された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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