脳卒中
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高血圧性被殼出血における精神機能障害, contingent negative variationによる検出とその責任病巣
片山 容一坪川 孝志宮崎 修平森安 信雄
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1981 年 3 巻 4 号 p. 363-369

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抄録

高血圧性被殻出血36例において, 急性期のCT上の出血の広がりと慢性期 (6ヵ月) に記録したcontingent negative variation (CNV) の振幅低下との関係を検討した.その結果, 出血がpallidumを経て内包に進展して, anterior hypothalamusの外側に接しolfactory tubercleの上方でcorticobulbar tract, ansa lenticularis, inferior thalamic peduncle, anterior commissureを通るfiberなどが収斂する領域を損傷することにより, 著しいCNVの低下が生ずることを知った.また内包まで進展していない症例でも, 優位側では pallidum を含む出血に有意のCNVの低下を認めた.CNVはPhasic attention に関連を持つ機能を反映するとされているが, このような機能の障害はそれ自体が社会復帰の阻害因子となっており, さらに運動麻痺や失語症の機能訓練の効果にも間接的に影響を与えているものと考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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