脳卒中
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脳動脈瘤破裂による急性肺水腫の一治験例
西野 克寛古和田 正悦今野 拓夫坂本 哲也
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1981 年 3 巻 4 号 p. 403-408

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抄録

神経原性肺水腫の予後は一般に不良であり, 現在まで報告されている救命例は12例にすぎない.それらの多くは一側性か, 両側性でも比較的限局した肺水腫の症例で, 両側性に肺野全体に及ぶ高度の肺水腫の救命例は極めて少数である.
症例は56歳の男性で右内頚-後交通動脈分岐部動脈瘤の破裂直後に, 両側全肺野に及ぶ高度の肺水腫を併発した.間歇的陽圧呼吸, ジギタリスと利尿剤の投与, 持続脳室ドレナージにより, 72時間後に軽快した.
文献上同様な重症神経原性肺水腫の救命例は2例報告されており, いずれも院内にて発症し, 早期に肺水腫と診断され, 迅速に適切な治療が行われ救命されている.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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