脳卒中
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興味あるCT所見を呈した巨大脳動脈瘤の一例
鈴木 倫保小暮 哲夫佐藤 壮小田辺 一紀鈴木 二郎
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1983 年 5 巻 1 号 p. 54-59

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抄録

クモ膜下出血発作にて発症し, ついで関連領域に脳梗塞巣を生じ, その後の再破裂によって死亡した巨大左中大脳動脈瘤の稀な1例についてCTを中心に追跡し得た.CTの急速な普及につれ巨大脳動脈瘤に関する報告も増加しており, 脳動脈瘤全体の大きさと位置・形態, 壁自体の石灰化および血栓の有無など, CTによって得られる情報は数多い.われわれの症例では, CT上血栓などを思わせる陰影欠損は認められず, 均等な像を呈していた.動脈瘤のCT値は周囲正常灰白質よりかなり高く描出されていた.また造影剤注入後のCTでは, 動脈瘤壁及び内腔ともに同等の増強効果を示した.最後に本症例の脳梗塞症状及び再出血発作発現に関与したと考えられる巨大脳動脈瘤の血行動態の特徴についても考察を加えた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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