脳卒中
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内頚動脈閉塞における側副血行とCT所見との関連
岩本 俊彦勝沼 英宇山口 克彦荒木 五郎柚木 和太
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1986 年 8 巻 5 号 p. 383-392

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抄録

脳血管撮影で認められる側副血行とCT所見との相関を知る目的で, 内頚動脈閉塞を認めた47例を対象として4-vessel studyおよびCTを施行し, 出現した各側副血行の程度をCT所見と対比, 検討した.各側副血行の出現は脳血管撮影の時期により変化したが, その出現頻度は眼動脈を介するもの (Oph) 30%, Willis動脈輪を介するもの (CW) 53%, 脳軟膜吻合を介するもの (LM) 30%で, 組み合わせではOph (-) +CW (〓) +LM (-~+) が全体の46%を占めていた.7型に分類したCT所見との対比から, 閉塞上閉塞や二次性血栓の増生によるCWよりのcross fillingのblockおよび内頚動脈閉塞の速度が各側副血行を規定し, CT所見を左右することが示唆された.これらから, 脳血管撮影所見とCT所見とが直ちに相関するとは言い難いが, 病態を考慮すると極めて相関すると思われた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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