脳卒中
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脳卒中後の日常生活動作における自立に関する諸因子の検討
北川 一夫田中 健一宮井 元伸額田 忠篤博田 節夫
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1986 年 8 巻 5 号 p. 407-411

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抄録

昭和58年から60年にかけて当科に入院した脳卒中患者79例を対象とし, 年齢, 各種の神経機能障害, 麻痺側とリハビリテーション施行6ヵ月後におけるADL自立の可否とを対比検討した.70歳以上の高齢者群は70歳未満の群に比しADLで非自立に終わる割合が多かった.神経機能障害の各項目の中では, 失認, 失行, 失語の高次脳機能障害と知能障害が最もADL自立を阻害する因子として重要と考えられ, これらを有する群と有さない群の間にはADL自立の割合において有意な差を認めた.特に70歳以上の高齢者群での高次脳機能障害や知能障害を有する群は, ほぼ全例が自立に終わり, とりわけ高齢者では脳卒中後の高次脳機能障害や知能障害の合併がADL自立に大きな影響を及ぼすものと考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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