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ウイルス
Vol. 59 (2009) No. 1 P 1-12

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http://doi.org/10.2222/jsv.59.1

総説

 インフルエンザウイルスの増殖の根幹であるゲノムの複製・転写の分子機構については,無細胞系やリバースジェネティクス系を用いた解析を通して,理解が進んできている.宿主域の決定にもゲノムの複製・転写機構が関わっている可能性が議論されてきている.一方,抗インフルエンザウイルス薬については,耐性株の出現に鑑みて,新たな分子標的の設定と合理的な探索方法による創薬が必要とされている.これらの諸点について,ゲノムの複製・転写に関与するウイルス因子の立体構造の解明はブレークスルーとなることは明らかである.本稿では,最近になり急速に蓄積しつつあるゲノムの複製・転写に関与するウイルス因子の立体構造解析に関する知見を整理し,構造基盤に立脚してこれらのウイルス因子の機能について議論する.

Copyright © 2009 日本ウイルス学会

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