NTT東日本関東病院心臓血管外科
2010 年 19 巻 1 号 p. 43-46
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本症例は腹部大動脈瘤破裂の診断で人工血管置換を行ったが,術後CTで人工血管感染と診断された.初回手術時から全身状態が不良であったため,感染グラフトは摘出せず,洗浄ドレナージ・膿瘍郭清・大網充填のみ施行した.術後約3年が経過したが感染の再燃はなく経過良好である.全身状態が不良な症例では,グラフトを温存しつつ大網充填を施行するだけに留める治療戦略も選択肢の一つと考えられた.今回その治療法が有効であったため報告する.
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