日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
エコーガイド下トロンビン注入療法(UGTI)にて治癒した,外傷性仮性腋窩動脈瘤破裂の1 症例
西島 功上門 あきの池村 綾宮城 和史伊波 潔
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2013 年 22 巻 6 号 p. 911-914

詳細
抄録

要旨:外傷性仮性腋窩動脈瘤破裂に対し,エコーガイド下トロンビン注入療法(US-guided thrombin injection;UGTI)にて治癒した症例を報告する.症例は83 歳女性.右上腕骨近位端骨折後2 カ月目に右肩周囲の腫脹が出現し,精査の結果,外傷性仮性腋窩動脈瘤破裂と診断した.UGTI にて瘤内を血栓化することで治療を行った.合計4 回のトロンビン注入にて完全に動脈瘤は消失した.文献的考察を加えて報告する.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top