日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
腹部大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術施行後,遠隔期に両側総腸骨動脈瘤を合併した1 例
渡邊 晃佑菅野 惠緑川 博文髙野 隆志植野 恭平滝浪 学
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 23 巻 5 号 p. 886-889

詳細
抄録

要旨:症例は67 歳男性,2007 年に腹部大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術(EVAR)を施行,術後6 年に内腸骨動脈閉鎖し右総腸骨動脈瘤に対し追加EVAR を施行した.その後左総腸骨動脈瘤を発症し,術後腸管虚血予防目的に左外腸骨動脈-内腸骨動脈バイパス術を併用した追加EVAR を施行した.今後EVAR 施行後遠隔期における総腸骨動脈が拡張する合併症に遭遇する機会が増えることが予想され,虚血性腸炎を考慮した術式など,検討する必要があると考えられた.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top