日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
TypeIIエンドリーク予防を目的とした瘤内へのAorta Extender留置
手塚 雅博 墨 誠花井 信小野口 勝久金岡 祐司大木 隆生
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 26 巻 2 号 p. 109-112

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抄録

EVAR術後のTypeIIエンドリークは最も頻繁に経験され,なかにはTypeIIエンドリーク残存に伴う動脈瘤径増大に対して追加治療を要する症例も少なからず存在する.しかし,その治療法や予防法に対しては一定の見解がない.今回,われわれの施設ではEVAR後のTypeIIエンドリーク予防のため手術時にAorta Extenderを用いて簡便にIMAを塞栓する方法としてAorta Extender瘤内留置法を考案し2例に施行した.術後CTでは2症例ともIMAからのTypeIIエンドリークは観察されず,1年の経過観察でも瘤径拡大を認めなかったため報告する.

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