水環境学会誌
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技術論文
国内の任意水系を対象にした化学物質リスク評価のための産総研-水系暴露解析モデル (AIST-SHANEL) Ver.3.0
石川 百合子川口 智哉東野 晴行
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2017 年 40 巻 5 号 p. 199-208

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抄録

2015年10月に国立研究開発法人産業技術総合研究所が公開した河川流域の化学物質リスク評価のための産総研-水系暴露解析モデル (AIST-SHANEL) Ver.3.0では, 流域属性データが2005年から2011年に更新されるとともに, 一級水系だけでなく二級水系を含む国内の任意水系を250 mメッシュの空間解像度で暴露評価するモデルが追加された。このモデルはVer.2.5のように一級水系毎の制約条件下の解析とせず, 評価地点を任意に指定し, これを含む上流域の流域データを切り取りかつ解析する機能が追加されている。解析結果はフリーの地図ソフトのGoogle EarthやArcGIS Desktopを用いて, 地図上に表示できる。国内の任意水系を対象にした水質事故等による暴露評価や対策検討のための非定常解析機能を追加したことにより, 事故時から平常時に回復するまでのレジリエンスの評価にも利用できる。

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© 2017 公益社団法人 日本水環境学会
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