高知県西部の森林流域において, 2011年7月18~19日における総降水量742 mmの“極端出水”のSS, TN, DNの流出負荷量について, 総降水量100~300 mmの“大出水”, 総降水量100 mm未満の“出水”と比較しながら調査した。試験流域 (砂岩, 73 ha, シイ・カシ林) で, 自動採水器を用いて2010~2012年にかけて6回 (総降水量44~742 mm) の出水時調査 (採水は2時間間隔) と月1回頻度の定期採水を行った。“極端出水”のDNの累加比負荷量 (1出水の単位面積あたりの流出負荷量) は“大出水”のそれとほぼ同じであった。“極端出水”のTNの累加比負荷量は国内のTNの年間負荷量の平均値に匹敵した。累加比負荷量に関してDNのTNに占める割合は“出水”の97~99%, “大出水”の77~97%に対して“極端出水”は5%と, “極端出水”時の窒素流出は懸濁態が圧倒的になることを明確に示した。