10 巻 (1987) 10 号 p. 618-623,607
余剰活性汚泥を用いて, 凍結の進行期間において固体状の凍結部分と液体状の未凍結部分を時間の経過と共に分離した両試料, および凍結部分を再冷凍したものについて, それぞれの物理的化学的性状の経時変化を調べた。
その結果, 凍結した固体状の部分であっても液体状部分が共存している間は凍結融解処理の改善効果は大きくなかった。しかしこの固体状部分だけを継続して冷凍すると固液分離特性が大きく改善された。このことから, 液体状部分が共存しているときの凍結部分には, 肉眼では見えないが内部に微小な未凍結部分が残存しており, 活性汚泥の細胞までは凍結していないものと推測された。この推測は, 溶解性有機炭素濃度, 溶存固形物濃度の測定結果によっても裏付けられた。
また, 汚泥が完全に凍結していれば, 凍結した場所に関わらず固液分離特性は同じ程度改善されることも判明した。