廃棄物学会論文誌
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論文
一般廃棄物焼却プロセスにおける有価金属の落じん灰への移行挙動の解明
山本 浩横山 隆大下 和徹高岡 昌輝武田 信生
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18 巻 (2007) 5 号 p. 314-324

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抄録

一般廃棄物ストーカ式焼却炉4炉から排出される落じん灰の性状について調査した。焼却灰等と比較して, 落じん灰に含まれるCu, Zn, Pbの含有量は非常に高く, 貴金属類も鉱石と同等の含有量であった。火格子形式と落じん灰のCu, Zn, Pb含有量との間に関連性が認められ, 炉床全面積に対する燃焼用空気噴出口面積の割合を示す火格子気孔率が2~5%の往復動水平式火格子炉では, 火格子気孔率15~18%の並列揺動式火格子炉よりCu, Zn, Pb含有量が高かった。今回調査した火格子気孔率2~5%の往復動水平式火格子炉で, ごみとして投入されたCu, Zn, Pb量の約10~50%が落じん灰に含まれ, 排出されることが認められた。X線吸収微細構造 (XAFS) を用いた化合物形態解析により, 乾燥帯, 燃焼帯下の落じん灰のCu, Zn, Pb, Agは主として金属であると考えられた。以上の結果により, 落じん灰は焼却灰と分別回収することで非鉄精錬原料化することが資源循環・環境負荷低減の観点から望ましいと考えられる。

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© 2007 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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