廃棄物学会論文誌
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廃PETボトルのメカニカルリサイクルにおける品質低下物質の特定と除去法の確立
平野 勝巳金濱 慶太郎印南 雄介星野 麻紀小西 武史豊田 成紀菅野 元行真下 清
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16 巻 (2005) 4 号 p. 325-332

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抄録

廃PETボトルを溶融, 紡糸してポリエステル繊維等に再生する際, 再生製品の変色や紡糸時に糸切れする問題が発生しているが, その原因物質と過程は明らかになっていない。そこで, 廃PETボトルの洗浄処理, 溶融処理と再生製品の品質低下の関連性について検討を行った。その結果, 重合触媒の残留物, 洗浄液, 洗浄除去困難な不純物が変色の原因であり, これらが溶融時に酸化, 発色すること, また混入無機物は紡糸時にフィルターの目詰まりを引き起こすことがわかった。
さらに, 廃PETボトルの不純物を物理的に剥離する研磨の導入について検討を行った結果, 洗浄除去困難な不純物を選択的に除去するとともに, 無機物の除去に効果があることが明らかになった。これらから, 既存リサイクルプロセスに研磨を導入することにより, 発色原因物質, 混入無機物を低減した高品質, 高付加価値再生PET製品が製造できる見通しが得られた。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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