4 巻 (1993) 3 号 p. 97-106
大阪市北港海面埋立廃棄物処分地北地区は, 昭和48年より供用を開始し, 昭和61年度で埋立作業を終了し, 南地区へ移行した。その中で水底土砂埋立のための2・3区の放流水質は, 埋立の進捗とともに, 埋立処分地安定化池に植物プランクトンの異常増殖による内部生産の増大によってCODやSSの増加がもたらされ, 植物プランクトンを中心とする浮遊物質を取り除くという水処理が必要であることがわかった。そこで, 本報では, 植物プランクトンを中心とする浮遊物質を除去するたあに, 実験室的におよび現場で砂ろ過法および高等生物による水処理法を検討した。その結果, 砂ろ過方法は, 水質向上効果の点では充分可能性があるが, 問題はろ過閉塞の回復と, ろ過速度が損失水頭約1mでろ過面積1m2あたり約6.3m3/dayと低いことである。また, 高等生物による余水処理方法は, 水質の状況によっては応用可能であるが, 現状の北港廃棄物処分地余水では困難であることがわかった。