M市にある人口15世帯65人の農業集落に試験的にディスポーザーを導入し、集落の可燃ごみの量と性状の調査を実施した。その結果、(1)ディスポーザー使用前と使用後の可燃ごみ収集量から、使用後のごみ量が35.6%減少した。(2)使用後の可燃ごみの性状は、通常の収集可燃ごみに比べて、生ごみの割合は十分の一以下に、かさ密度は約9割に、水分は約半分に、可燃分は約1.9倍に、低位発熱量は約2.4倍になった。(3)粉砕生ごみの量は季節や世帯人口、自家処理の状況などに左右され、その原単位は集落の平均では127 g/人・日(非超過確率75%値は140 g/人・日)であった。(4)ディスポーザーによるごみ減量化率は25%~39%の範囲で、平均して31%であった。